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飲食店エアコン設置ガイド

2025年4月23日

飲食店の快適な空間は、お客様満足度と従業員の働きやすさを左右する重要な要素です。適切なエアコン設置は、集客アップや生産性向上に直結します。この記事では、飲食店に最適なエアコン選びから設置、維持管理までを網羅し、快適な空間づくりを実現するための情報を提供します。

飲食店用エアコンの種類と選び方

業務用エアコンの種類と特徴

飲食店で一般的に使用される業務用エアコンには、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を理解し、店舗の規模やレイアウト、そして求める機能に合わせて最適な機種を選ぶことが重要です。

  • 天井埋込形エアコン: 天井に埋め込むタイプで、空間を有効活用できます。デザイン性が高く、店舗の雰囲気を損ないません。

  • 天井吊形エアコン: 天井から吊り下げるタイプで、広い空間に適しています。設置が比較的容易で、コストパフォーマンスに優れています。

  • 壁掛形エアコン: 壁に取り付けるタイプで、小規模店舗や部分的な空調に適しています。設置場所の自由度が高く、手軽に導入できます。

  • 床置形エアコン: 床に設置するタイプで、広い空間や天井の低い場所に最適です。冷暖房能力が高く、パワフルに空調できます。

これらのエアコンは、それぞれにメリットとデメリットがあります。店舗の状況に合わせて最適な機種を選びましょう。

店舗規模や業態に合わせた機種選定

エアコンを選ぶ際には、店舗の規模と業態を考慮することが重要です。例えば、小規模なカフェであれば壁掛形エアコンや床置形エアコンで十分かもしれません。一方、大規模なレストランや厨房のある店舗では、天井埋込形エアコンや天井吊形エアコンなど、より能力の高い機種が必要になります。また、業態によっても、必要な機能や性能が異なります。例えば、焼肉店のように熱源が多い店舗では、強力な冷却能力を持つエアコンが求められます。

  • 店舗規模: 坪数に応じて適切な能力のエアコンを選びましょう。

  • 業態: 厨房の有無、客席の配置、換気設備の状況などを考慮しましょう。

  • レイアウト: 空気の流れを考慮し、効率的な空調ができるように設置場所を検討しましょう。

予算と効率性を両立させるためのポイント

エアコン選びでは、初期費用だけでなく、ランニングコストも考慮することが重要です。省エネ性能の高い機種を選ぶことで、長期的に見てコストを抑えることができます。また、補助金や助成金を活用することで、初期費用の負担を軽減することも可能です。

導入コストとランニングコストの比較

エアコンの導入には、本体価格と設置工事費用がかかります。ランニングコストには、電気代、メンテナンス費用、そして修理費用が含まれます。初期費用だけで判断するのではなく、長期的な視点でコストを比較検討することが大切です。省エネ性能の高い機種は、初期費用は高めですが、ランニングコストを大幅に削減できる場合があります。

省エネ性能の高い機種選び

省エネ性能の高いエアコンを選ぶためには、以下のポイントに注目しましょう。

  • 省エネ基準への適合: 省エネ基準をクリアした機種を選ぶことで、高い省エネ効果が期待できます。

  • APF(通年エネルギー消費効率): APFは、エアコンの省エネ性能を示す指標です。APF値が高いほど、省エネ性能が高いことを意味します。

  • インバーター制御: インバーター制御は、室温に合わせて運転を調整し、無駄なエネルギー消費を抑える機能です。

これらの情報を参考に、店舗の状況に最適なエアコンを選び、快適な空間を実現しましょう。

エアコン設置工事の流れと費用

飲食店のエアコン設置は、快適な空間を実現するために不可欠な工事です。しかし、専門的な知識が必要となるため、どのように進めれば良いのか、費用はどれくらいかかるのか、不安に感じる方も少なくありません。ここでは、エアコン設置工事の流れと費用について詳しく解説し、スムーズな工事とコスト削減に役立つ情報を提供します。

設置工事の工程と期間

エアコン設置工事は、大きく分けて以下の工程で進められます。

  • 現地調査: 専門業者が店舗を訪問し、設置場所や電源、配管ルートなどを確認します。

  • 見積もり: 現地調査の結果に基づき、工事費用や期間の見積もりを作成します。

  • 契約: 見積もり内容に納得すれば、業者と契約を締結します。

  • 工事: エアコン本体の取り付け、配管工事、電気工事などを行います。

  • 試運転・調整: 工事完了後、エアコンが正常に動作することを確認し、必要に応じて調整を行います。

  • 引き渡し: 業者から工事完了報告を受け、エアコンの使い方やメンテナンス方法の説明を受けます。

工事期間は、設置するエアコンの種類や店舗の状況によって異なりますが、一般的には1日から数日程度です。厨房用エアコンなど、大がかりな工事が必要な場合は、もう少し時間がかかることもあります。

業者選びと見積りの比較

エアコン設置工事を成功させるためには、信頼できる業者を選ぶことが重要です。以下のポイントを参考に、複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。

  • 実績と評判: 過去の施工実績や顧客からの評判を確認し、信頼性を判断します。

  • 有資格者の有無: 電気工事士や空調設備工事士など、専門資格を持つ業者がいるか確認します。

  • 見積もりの詳細: 費用内訳が明確で、追加費用が発生する可能性について説明があるか確認します。

  • 保証内容: 工事後の保証期間や内容を確認し、万が一のトラブルに備えます。

複数の業者から見積もりを取ることで、費用だけでなく、対応や提案内容を比較し、最適な業者を選ぶことができます。

補助金や助成金の活用

エアコン設置工事には、費用がかかりますが、場合によっては補助金や助成金を利用できる可能性があります。例えば、省エネ性能の高いエアコンを導入する場合や、特定の地域で店舗を運営している場合に、補助金が利用できることがあります。これらの制度を活用することで、初期費用を抑え、より快適な空間づくりを実現できます。

  • 省エネ関連の補助金: 経済産業省や地方自治体が実施する省エネ設備の導入に対する補助金があります。

  • 地域活性化の助成金: 地域によっては、店舗の活性化を目的とした助成金が利用できる場合があります。

補助金や助成金は、申請期間や条件が定められているため、事前に情報を収集し、専門業者に相談することも有効です。

厨房用エアコンの選び方と設置

厨房は、高温多湿、油煙や臭いなど、過酷な環境です。そのような環境下でも、従業員が快適に作業でき、衛生的な空間を保つためには、適切なエアコン選びと設置が不可欠です。ここでは、厨房用エアコンの選び方と、設置におけるポイントを解説します。

厨房環境に適した機種選定

厨房用エアコンを選ぶ際には、まず厨房の特性を理解し、最適な機種を選定することが重要です。一般的なエアコンでは対応できない場合もあるため、以下の点に注意しましょう。

  • 高い温度と湿度への対応:厨房は調理によって高温多湿になりやすいため、高い冷房能力と除湿機能を備えた機種を選ぶ必要があります。

  • 油煙や臭いへの対策:油煙や臭いはエアコン内部に付着しやすく、性能低下や故障の原因となります。耐油性・防汚性に優れたフィルターや、特殊コーティングが施された機種を選びましょう。

  • 換気との連携:厨房の換気扇との連携を考慮し、効率的な空気循環を実現できる機種を選びましょう。

油煙や熱に強い機種の選び方

厨房環境は、エアコンにとって非常に過酷な環境です。そのため、耐久性が高く、油煙や熱に強い機種を選ぶことが重要です。具体的には、以下のような特徴を持つ機種がおすすめです。

  • 耐油性フィルター:油煙を効果的に除去し、エアコン内部への侵入を防ぎます。

  • 防汚性コーティング:熱交換器やファンに施されたコーティングは、油汚れの付着を防ぎ、清掃を容易にします。

  • 高耐久性部品:高温環境下でも性能を維持できる、耐久性の高い部品を使用している機種を選びましょう。

設置場所の選定と注意点

エアコンの設置場所は、空調効率を大きく左右します。厨房のレイアウトや換気設備との兼ね合いを考慮し、最適な場所を選びましょう。設置場所を選ぶ際の注意点は以下の通りです。

  • 吸込口と吹出口の位置:空気の循環を良くするため、吸込口と吹出口の位置を適切に配置しましょう。

  • 熱源からの距離:調理器具など、熱源からできるだけ離れた場所に設置しましょう。

  • メンテナンス性:清掃やメンテナンスがしやすい場所を選びましょう。

排気ダクトの設置とメンテナンス

厨房用エアコンは、排気ダクトの設置が不可欠な場合があります。排気ダクトは、エアコンが吸い込んだ空気を屋外に排出するためのもので、以下のような点に注意が必要です。

  • 適切な太さと長さ:排気効率を最大化するために、適切な太さと長さを選びましょう。

  • 定期的な清掃:排気ダクト内に油煙や汚れが蓄積すると、排気効率が低下します。定期的な清掃を行いましょう。

法律・規制と安全基準

飲食店のエアコン設置は、快適な空間づくりに不可欠ですが、同時に法令遵守が求められます。建築基準法、消防法、省エネルギー基準など、様々な法律や規制を理解し、安全な運用を行うことが重要です。

建築基準法や消防法の関連条項

エアコン設置には、建築基準法と消防法が深く関わってきます。建築基準法では、建物の構造や換気設備に関する規定があり、エアコンの設置場所や方法がこれらに適合している必要があります。例えば、排気ダクトの設置や、火災報知機の位置など、細かな規定が存在します。

消防法では、火災予防のために、エアコンの設置場所や周囲の可燃物の配置、消防設備の設置などが規制されています。厨房のように火を使う場所では、特にこれらの規制が厳しくなります。消防署への届け出が必要な場合もあるため、事前に確認しておくことが大切です。

省エネルギー基準への適合

地球温暖化対策のため、省エネルギー基準への適合も重要です。省エネ性能の高いエアコンを選び、適切な運転方法をすることで、エネルギー消費量を削減し、ランニングコストを抑えることができます。また、省エネ基準に適合した設備を導入することで、補助金や助成金を受けられる場合があります。

省エネ基準は、定期的に改正されるため、最新の情報を確認し、常に基準に適合した設備を選ぶように心がけましょう。省エネ性能の高いエアコンを選ぶだけでなく、断熱性能の高い窓や壁材を使用するなど、建物の断熱性能を高めることも、省エネに繋がります。

安全な設置と運用のための注意点

エアコンの安全な設置と運用は、お客様と従業員の安全を守るために不可欠です。まず、専門業者に依頼し、適切な設置工事を行うことが重要です。設置場所の選定、配線工事、ガス漏れ検査など、専門的な知識と技術が必要な作業は、必ず専門業者に依頼しましょう。

エアコンの運用においては、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。フィルターの清掃や交換、冷媒ガスの補充など、適切なメンテナンスを行うことで、エアコンの性能を維持し、故障のリスクを減らすことができます。また、異常を感じたら、すぐに専門業者に相談し、適切な対応を行うようにしましょう。

これらの法律や規制、安全基準を遵守し、安心してエアコンを設置・運用することで、お客様と従業員にとって安全で快適な空間を提供し、飲食店の事業を成功に導くことができるでしょう。

まとめ

飲食店の快適な空間は、集客や従業員の生産性向上に直結します。そのため、適切なエアコン設置が重要です。この記事では、飲食店に最適なエアコン選びから設置、維持管理までを網羅しました。店舗規模や業態に合わせ、天井埋込形、天井吊形、壁掛形、床置形など様々なタイプから、省エネ性能やランニングコストを考慮して最適な機種を選びましょう。設置工事は、専門業者に依頼し、見積もりの比較や補助金・助成金の活用も検討しましょう。厨房用エアコンは、高温多湿や油煙に強い機種を選び、適切な設置場所とメンテナンスが必要です。さらに、建築基準法や消防法、省エネルギー基準などの法令遵守も重要です。安全な設置と運用で、快適で安全な空間を実現し、飲食店の成功に繋げましょう。

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